34ページ目 (認知症)「死にたい」と言われたら何て答えますか?

あなたは自分の親
(または祖母・祖父)に
もし「もう死にたい」
言われた時、どうやって
返答すると思いますか?

今回は、私の祖母の認知症が
進行してきた時の、心境の変化
による言葉を紹介したいと思います。

私の祖母(愛称キヨピ)は、
わが子二人に先立たれ、
配偶者も居なかった為
(離婚後に死別)
私が身元を預かる事になりました。
(私はキヨピから見たら孫です。)

私の母と叔父の葬儀を終えて、
一軒家に独りになった
キヨピの生活は
とても今後独りで
やっていけそうにもなく、
私は、今後の事を検討していました。

自宅に週何日かヘルパーさんに
入ってもらうとか、
私の自宅に呼び寄せて
一緒に住むとか
祖母の親戚を当たって
相談をしたりしました。

検討の末、
私の自宅近くの老人ホームに
入居する事になりました。

入居時から本当にバタバタでした。
まだその頃は、
認知症も初期の段階でした。
(介護認定などはまだ
 取っていない状態ですし、
 そんなつもりはキヨピには
 微塵もありませんでした。)

最初のうちは 私に対しても
「感謝している」
「孫に世話になって申し訳ない」

などといった感じで
温厚な雰囲気でした。

それが、
老人ホームに入った途端に
「自分は独りでなんでも
出来るから入らない」
「息子の建てた立派な家に

独りで住む」
といった感じで毎日騒ぎ出して、
(ホームの出入り口のドアを
 バンバン叩くなど)
そのたびに私は
老人ホームへ出向き
キヨピをなだめるのが
日課になっていました。

その後、少し生活に
慣れてきた時には、
機嫌の良い時もありましたが、
酷い暴言を吐く事も
ありました。
「お前たち(私と嫁)は
とても酷い人間で、
勝手に何でも進めてしまう。
家には私のものが沢山

入っているから触るな。
この老人ホームは

今すぐにでも出てもいい。
老人ホームのお金は

誰が払っているかは
知らないが我慢している。
自分でアパートを探して

借りてもいい。
死にたい。私は邪魔者。」

(私の当時の日記より)

一生懸命キヨピの事を
思ってやってきて
こんな事を言われて
当時、若かった私も
とても腹が立った事を
思い出します。
(当時20代でした。)

その当時は、まだ私も
認知症の方への対応を
勉強はしていましたが、
自分の祖母となると
つい本音がでてしまったり、
教科書通りにいかない部分も
あったと反省しています。

怒ったり、説明して
否定してはいけないとは
わかっていても、
つい感情が入って
しまっていました。

今ならわかります。
キヨピが悪いのではなく、
認知症の症状と当時のキヨピを
取り巻く環境が良くなかった

のであって、
本人を責めていけないのです。

息子が建てた
一軒家に住むなんて
当たり前の事が、
なんで突然出てきた
わけのわからない20代の
孫に言われて、拒否されるのか?
そう思うと、本人はとても
辛かっただろうと今でも思います。

それでも当時の私は、
その時の最善の策は
何かを未熟ながら考えて
行動していたつもりでした。
(今思えば失敗の連続でしたが・・・)

そして時が過ぎ、
キヨピの認知症の進行とともに、
攻撃的な雰囲気は収まり

性格は穏やかになり
楽しい会話もできるように
なってきます。

おそらく 住んでいた家の事も
忘れかけていて
今住んでいる老人ホームが
家だと思ってくれて
いたのだと思います。
それは、老人ホームの方の
献身的な対応も
大きいと思います。

本当に素晴らしい対応を
沢山していただきました。
それについては、
良い施設に入れてよかったことと、
施設長を含めすべての方
へ感謝しています。

しかしキヨピの亡くなる前の
言葉にも
「はやく死にたい」
「息子、娘は私より

先に死んで親不孝者」
とネガティブな言葉が
多くありました。

テレビの認知症ドラマのように
美しい終わり方に
なるはずもなく、
症状は改善されず
静かに着実に悪化し、
人生の最後はベッドの上で
老衰で亡くなりました。

キヨピ本人にしかわからない
悲しみがあるし、
周りがどんなに元気つけても、
プロが身の回りのケアをしても
変えられないものもあると思います。

だから、
もし「死にたい」と
言われてしまったら、
否定したり、不自然に
希望を持たせる事を
いうのではなく、
その気持ちは

どこから来るかを聞き、
まずは共感する事が大切

なのかなと今、私は思います。

ほんとにすぐに「死にたい」と
思っているのではなく、
そういった気持ちを
聞いてほしいと
思っているかもしれません。

今介護されている方や、
身内に認知症を患っている方も
このブログを読んでくれていると
思いますが、

あまり頑張りすぎずに、
時には息抜きを
していきましょう!

これは私のひとつの意見に
すぎませんし、
あなたはあなたなりの考えが
きっとあると思います。

もし良かったらコメント欄に書いて
いただけると嬉しいです。

今回は以上です
ではまた

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