あなたは、身内の方の本心を
しっかりと理解できている
自信はありますか?
そして、離れて暮らしていても
何年も会っていなくても
相手が何考えているかどうかを
適格に当てられる自信
はありますか?
今回は、
「故人の意思を尊重する」には
限界があるというテーマで
書いていきます。
私自身、
今まで三回の相続を
経験してきました。
(実母→子3人 伯父→祖母 祖母→私)
(詳しくは1ページ目をご覧ください。)
そこで、手続きで関わってきた方に
一番多くかけられた言葉が
「故人の意思を尊重する」
と言う言葉です。
故人を偲ぶというは
大切な事です。
その存在がこの世に
なくなってしまうというのは、
残された家族にとっても
とても大きな事ですよね。
しかしながら、
故人の意思を尊重するというのは、
対象の人や立場、
置かれた環境が変われば
その意味合いも
変化してくるのではないと
私は思うのです。
例えば
・○○には財産をやらない
・残した不動産は○○が管理してほしい
・お墓はいらないから宇宙葬にしたい
などともし仮に
言っていたとします。
その故人の意思を
全て叶えるが本当に正解なのか?
と考え悩み、答えを出す事が
残された遺族の課題なのでは
ないでしょうか?
財産をもらえないと分かった途端
親戚は怒り、争いに発展する
かもしれませんし、
「せっかく建てた不動産を
売らないでほしい」
と言われても、
遺族には仕事も生活もあり
難しい場合も考えられます。
(状況は月日の流れで
変化してしまいます。)
宇宙葬にして
墓を作らないくても良いと
主張しても、
遺族が毎年、
墓参りのタイミングで集まり、
交流したいと考えていれば
故人の考えと反して、
お墓を立てる事も自然な流れであり、
理解できます。
つまり、遺言やその他の方法で
故人への意思を示したとしても
その後、受け継いでいく者の
都合の方が優先されるべきなのでは
ないかと感じるのです。
仏具屋さんに行けば、
「故人の意向を考えて」と
個性的なデザインの物を選べば、
当然金額は大きくなり
(シンプルで装飾の無い仏壇は
安価で購入出来ます。)
葬儀をすれば、
故人のイメージを出すと言って
いろいろなオプションが付き高額になる。
(オプションは無数にあり、
こだわれば費用の上限は
キリがないほどに・・・)
葬儀や相続関係で関わる人や企業は
慈善事業ではなく
ビジネスをしています。
利用者により多くのお金を
使ってもらった方が
良いと考えるのは
当然の流れです。
私の経験した実例で言えば、
より絵柄の美しい骨壺
(火葬された骨が入る壺の事)を
故人が好きだった
花の柄にするとか、
本位牌(「ほんいはい」と読みます。
仏壇に安置する木製の戒名が書かれてた物)も
故人のイメージに近いもの
などこだわれば、金額は
とても高額になりました。
知識のない私は、
比べられると より高価で
品質の高いもの方が
良く見えてしまい、
つい大金を払ってしまいました。
(特に仏壇の仏様は
ここでは書けないくらいの
高価な物を購入していまいました。)
販売店の方が悪いのでは
決してありません。
知識の無かった私がその当時、
納得して購入しているからです。
ただ、今から考えると
事前に知識を付け、
相場を理解していれば、
無駄な出費を減らせたと
思える場面は
いくらでもあります。
この記事を読んでくださっている方は
30~60代くらいの
これから相続や介護を
迎える方が多いようですが、
これを機会にお休みや
お時間のある時などに
仏具やお墓をネットで
検索してみたり、
介護がこれから
始まりそうという方は、
老人ホームの種類や
介護認定などについて
いろいろな施設を見て回ったり、
実際に足を運ぶというのも
オススメです。
仏具店などは、
少し入るのに
緊張するかと思いますが、
スタッフの方も不慣れな人への
対応に慣れていますし、
もし、何も買わないのは
気が引けるのであれば
定番のお線香でも
購入してくると良いでしょう。
「故人の意思を尊重」
素晴らしい言葉ではありますが
あなたと残された家族の意思も
尊重するバランス感覚が大切です。
今回は以上です
ではまた
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