今回は、相続放棄のお話です。
親戚から突然の連絡が来て、
相続放棄を行った件なのですが、
その相続財産の内容が少し
珍しいモノだった事と、
悪意のある相続をさせようとする
親戚もいるという事を
実例をあげてお伝え出来ると
思いましたの記事にしました。
昔々、うーろく少年が小学生だった頃、
よく夏休みや長い休みの時に、
父方(現在は離婚していて父母ともに他界)
の実家がある福島へ帰省していました。
家は千葉県にありましたので、
千葉から福島というと、かなりの距離です。
我が家は、車で帰省する事が多く、
(交通費が一番安かったからかも?)
家族にとっては旅行気分でした。
いつもの旅行バッグを車に積んで、
その時しか買ってもらえない
特別なお菓子(ちょっと高級)を
食べる事ができたり、
楽しかった思い出が
あります。
そして、実家につくと、
滅多に会えない、おじいちゃんと
いつもいろんなお話をしました。
戦争に行った経験のあるおじいちゃんは、
苦労した話を沢山してくれました。
(子供だったので内容の大半は忘れて
しまいましたが・・・)
そのせいか、食事には特別厳しくて、
遊びに行っているのに
「肉は100回噛んでから飲みなさい」とか
「大きくなるようにもっと食べなさい」
などしつこく言われた事を
今でも覚えています。(笑)
そして、ここから少し本題なのですが、
おじさんは農家をしていて、
家の脇に畑があって作物を作っていました。
それ以外に、自宅の裏が山になっていて、
その山もおじいちゃんの所有でした。
ただ、私の両親は、大学生の頃に
離婚してしまい、私は母方についたため、
父方のおじいさんとは疎遠に
なっていました。
まず、おじいさんが亡くなり、
その財産(家屋と土地(その山も含む)を
相続します。
通常は、配偶者が半分(おばあさん)
残りの半分を子供が相続します。
(私の父には兄がいて二人兄弟)
ただその際に子供二人が
相続放棄(資産はいらないと示す事)を
したために、
全財産は、おばあさんに行ったそうです。
そして、そのおばあさんが亡くなりました。
両親が離婚して、母方についた私に、
そんな話 なんの関係があるのかな?
と思った読者の方は、
とてもするどいと思います。
おおいに関係があるのです。
おばあさんが亡くなると、
その財産の相続出来る権利は、
兄弟二人(私からみて父とおじさん)
にあるのですが、
1 父はすでに他界していた
2 おじさんは相続放棄をする
となると、
何と、私にまで
(正確に言うと私を含めた兄弟三人)
権利が発生する事になります。
そしてここからが怖い話なのですが、
おじさんは、おばあさんが亡くなると、
所有していた山の管理について、
近所の人から判断を迫られたようです。
持っていても二束三文の「山」と
とても煩雑な管理をやりたくない
思いから、
私にやらせようと思いついたようなのです。
疎遠になっていたため、おばあさんが
亡くなった事も当初知らず、
一通の手紙が来た時には、
すでに亡くなってから数か月が経って
いました。
手紙の内容は、
・私は相続放棄をしたから、家や山の管理は
そちらでやってください。
・周辺の方の話会いをしてうまくやって
ください。
・手助けなどはなにもしません
などと、一方的な内容でした。
こんな文章が来たら、
相続の知識がなかったりしたら
ビックリしますよね?
もちろんこちらも相続放棄をしましたが、
(相続放棄の期限は3か月と
されていますが、それは亡くなった事を
知った時からと規定されています。)
もしもの手紙の内容を安易にも
受け入れてしまったら・・・
売却もできない、周辺住民とも
トラブルを抱えた山と家屋を引き受ける
事になります。
(千葉から福島など頻繁に通えるはずも
なく・・・)
このように相続は、
いつ 何時 自分に関わるか
わかりません。
そして、正解があるわけではなく、
ケースは多種多様にあると思います。
そのため、今は関わりがなくても、
最低限の知識を入れておく必要が
あると思いますし、
安易に遺産分割や相続放棄をしてしまった
事で、のちに一生苦労する
(もしかしたら次の世代まで続くかも)
事になるのかもしれません。
今できる事といえば、
少しでも多くのケースを知り理解しておく
事だったり、
ヤフーニュースをだらだら見ている時に
「相続」というワードが来たら、
少しでもちらっと目を通しておく事などで
「相続リテラシー(相続の知識)」を
高めて、しかるべき時に備える事が
できるとおもいます。
そういった知識が高まるように
私のブログも心がけて
書いています。
また、「相続とお金」は
切っても切り離せない関係であるため、
「相続リテラシー」
「マネーリテラシー」
の両輪をバランスよく身に付ける事が
よいかと思われます。
そのためにも、堅苦しくなく
気軽に読める記事をこれからも
投稿していきますので、
気に入っていただけましたら
是非、楽しみながらまた
読みに来ていただけると嬉しいです。
今回は以上です。
ではまた
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