70ページ目 「遺言書」は残された遺族への最後の手紙 

あなたの、「遺言書」
どんなイメージを持っていますか?

決意の上、死を覚悟してから
書く神聖なもの?

大きな財産のある方だけが
書く特別なもの?

または、自身の財産を
残された家族へ均等に揉めずに
分ける有効な手段と
捉えている方も
おられるかもしれません。

いずれにしても、
とても強い気合いと精神力を使う
作業のような気がしますね。

書かなくてはいけないと
思っているけれど、
なんとなく勇気が出ない。

そして、いつしか
書かない理由をどんどんあげて
後回しにしている人
いませんか?

私もその一人です。

今回は、書くきっかけが
欲しいなどと思っている人
に向けて、「遺言」のスムーズな
書き方を考え、
実践までやってみたいと
と思います。

まず、遺言と言うと、
・○○に○○円相続させる!
・○○に土地と不動産を与える!

といった内容を思い浮かべます。

でも、すぐに決められる事で
なかったりしますし、数年以内に
資産状況や分け方が
変わる場合もあります。
(書き換える事も出来ますが)

そこで、遺言を書くきっかけとして、
「付言事項」(ふごんじこう)
だけを先に書いておく
というのをオススメしたいと
思います。

実は、遺言書と言うのは、
1 法廷遺言事項
2 付言事項

の二つがあります。
1の法廷遺言事項というのは、
その名の通り、法律によって、
法的効力が与えられた文言の事で、
正確に書く必要があります。

一方、
2の付言事項と言うのは、
遺言者の気持ちや相続する方への
メッセージなどの意味合いや、
揉めないでやってほしいなどの
考えなど、自由に書く事が出来る
ものです。

なので、早い段階から
2だけ書いておき、
どの財産を誰にどのくらい分けるかは
その後じっくり考えても
良いのではないでしょうか?

日頃伝えられない感謝の想いや、
自分が亡くなった時の状況に
ついて向き合う事が出来る
良い機会になると思います。

お気に入りの便箋や筆記具
使ったり、パソコンを使って
練習で書いて見たりと、
気楽な感じでよいと思います。

今回は、せっかくですので、
ザックリと私の付言事項を
書いて見たいと思います。
(人生初の挑戦です!)

私は、嫁と中学生、小学生の
四人家族です。
(嫁みさえ・娘ゆきこ・長男まなぶ) 

お父さんはいつ亡くなっても
良いようにみんなに向けて
遺言を書く事にしました。

今まで4人で過ごした日々は
お父さんにとって人生で

最も幸せな時間でした。

みさえには、結婚してすぐに
私の両親の他界や祖母の介護などで
とても大変な思いをさせてしまったね。
そんな時でもいつも冷静に
愚痴一つこぼさずこなしてくれた事
今でも本当に感謝しているよ。
子育ても、2人が元気にすくすく
育ってくれたのはみさえのおかげです。


ゆきこは、小さい頃から
引っ込み事案だったけれど、
とっても心の優しい気持ちは
しっかりと相手に伝わっているよ。
習字やピアノ、とっても上手な

絵も沢山書いてくれたね!
まなぶは、周りに気遣いの出来る
素晴らしいところがあったね。
あと、上手に工作を作ったり、
お母さんの手伝いを進んでしてくれたり

相手の気持ちを考えられる所は、
とっても素敵だと思うよ!
財産は多くは残せなかったけれど、
3人で仲良く分けて、
それぞれの人生に有意義になるように
使ってください。

ではお元気で
今までありがとう

と、こんな感じで
書いてみました。

どうでしょうか?

遺言書の敷居が
少し低く感じられたと
思っていただけたら
嬉しいです。

気になった方は、
同じように筆を取って
書いてみませんか?
結構ドキドキしますよ!

少し恥ずかしいけれど、
みんなが見るのは
自分が死んだ後ですからね(笑)

今回は以上です。
ではまた

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