私の祖母は認知症を患い、
年齢を重ねるとともに、
介護度がじわじわとあがり、
亡くなるまで改善する事は
ありませんでした。
それでも最後まで
意思の疎通はでき、
多くの事を忘れてしまいましたが、
孫の私の事は最後まで
覚えていてくれた事は
今でも嬉しく思っています。
そして今回は、
老人ホームに入所時、
「介護保険」を利用する際に、
要介護認定を受ける事になった
時の話なんですが、
当時はまだ(2008年)
認知症という病気自体が
世間に浸透してなかったようで、
私自身は、介護関係に関わる事も
あり、その病の事や症状に
関しては、勉強していましたが、
(一応、一番初級の資格も取得
しています(笑))
そのような人との関わりのない方
にとっては、少し抵抗感のある
病気だったようです。
(痴ほうやボケと言われていたり・・・)
その証拠に、親戚に祖母を合わせて、
認知症の初期の症状がある
と伝えても、けんもほろろ
全く取り合ってくれない人が
ほとんどでした。
(皆、口を揃えてそんな事はない。
ちょっと忘れっぽくなっているだけ、
祖母はしっかりしている人だから
今は調子が悪いだけなど・・・)
印象として、認知症の初期は、
周りへの説明は本人との接し方など
とても難しい時期だと感じました。
私自身、認知症が祖母だったから
冷静にいられた部分はありますし、
もし仮に母が認知症と言われたら、
否定したい気持ちが強かったかも
しれません。
同居もしておらず、
たまに会いに行く祖母だったから
私も個人の感情が入りすぎずに
対応できたのだと
今振り返れば思っています。
「要介護認定」の調査の際には、
実際に面談を行うのですが、
そういう時に限って、
認知症のテストを必要以上に
頑張ってしまったり(笑)
普段の状況が再現できない
事があります。
そうした事によって、
実際の介護度よりも低く
認定されてしまうリスクも
ある為、
認定員に正しい現状を理解
してもらうためにも
「記録」を残すことが
重要だと思われます。
さまざまな方法が考えられますが、
一般的には、
・介護日誌を毎日つける。
・暴言・虚言などを言ってた時に
録音をしておく。
・徘徊、特異な行動をした際に、
録画など映像として記録をする。
などがあげられます。
日時や状況がわかるものがある事で、
その日の状況に加えて、
日々、どのような状況で過ごしており、
介護が必要になっているかを
示すことが出来るはずです。
私は当時、そういった事は
思いつかずに、
周りに説明する時に四苦八苦
した 苦い経験がありますが、
これから認定を取られるから、
認知症により、介護認定を
希望される方などには、
有効な手段なのでは
ないでしょうか?
頑張りすぎず、
少しの工夫をする事で
状況が良くなる事も
あります。
そして、試して良くなければ
すぐに方向転換をすれば
いいのです。
読者さんが、
焦らず、気負わず、
無理のない日々が
過ごせますように
私からも願っています。
今回は以上です。
ではまた
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