44ページ目 「相続のストレス」で病気になった話

あなたは、
ストレスには強いタイプでしょうか?


そして今後、仮にもし
強いストレスがかかってきた場合に
乗り越えられる準備はできてますか?


今回は、
「相続のストレスによって
病気になった話」
というテーマで書いていきます。


私は、20代で結婚式の直後に
母を亡くしてからの約10年間、
ありとあらゆる手続きを
行ってきました。

(詳しくは1ページ目を
ご覧になってください。)


そこでは、
大きな分岐点になる決断や、
老人ホーム探し、

不動産の売却にかかる手続き、
法要から墓石、墓地探しまで

まるで、一生分の決め事を
集中的に行った感じでした。


別れの悲しみから癒える暇もなく、
連日連夜、さまざまな担当者の方からの
電話を受けたり、

印鑑や通帳など、
現金の送金やら支払いやらに
追われ、日々を乗り切るのが
やっとでした。

ただ、
辛いと感じる事ばかりでもなく、
それなりにリフレッシュをする時間
設けたりバランスを
取りながらやっていたつもりでした。
(美味しい物を食べに行ったりとか)


また、相談する人が
いなかったわけではありませんし、

何でも相談ができる嫁も
そばに居ました。


しかしながら、
仕事をしながらの手続きや
大きな決断を要する事
(老人ホーム、お墓など)には
精神的な重圧はかなりのものでした。

そしてついに
私の体に異変が出始めました。

ここでよく聞くのが
「うつ」だと思います。
ただ、私自身に関しては
うつ症状は一切ありませんでした。

その代わりに、
「強迫性障害」と思われる
症状がちらほらと
日常でではじめました。


最初のうちは、
軽度で、気のせいかと思える程度
でしたが、重症化してきた頃は、
家族に指摘されるほどの状態でした。


具体的には、
強迫性障害の「確認行為」
というもので、

複数の重要な物を
持ち歩いていたせいか、

まず「キチンと入れたかな?」
と確認。その数分後、
「本当にキチンと出来ているかな?」
と再度確認。
そして、またその数分後、
「やっぱり心配、
 念のため確認しておこう!」

など、物があるかどうかなどの確認を
永遠に繰り返してしまうのです。


実際は、
しっかりと準備されているのですが、
それを確認せずにはいられない
気持ちになってしまうのです。


誰かと食事をしたり、
貸金庫に行っても、
机や床を皿のように見渡して、
落とし物がないかどうかを
念入りに確認し、安心できるまで
そこから離れられませんでした。


これは本当にストレスで、
常に不安が付きまとう感覚
といった感じでしょうか?


そして、その症状は、
相続手続きが全て終わった今でも
完璧に治ってはいません。

このように、人の死後、
相続手続きを行うにあたって、
親戚の間で争いがなかったり、
うまく進める事が出来たとしても
精神的にはかなり負担のある作業
である事には違いありません。

今回は、私の「強迫性障害」
の一例をあげましたが、

また、それ以外にも前述した
「うつ病」であったり、
実際に介護をしていれば、
その介護者の側も、
膝・肩・腰に少しずつ
ダメージがでます。

故人や介護が必要な身内の為に
一生懸命になりすぎるのが
原因なのかもしれません。


多くの介護の本には、

「たまには、介護の事を忘れて
 ぱーっと遊びましょう!」


といった事が書かれているのですが、
いったいどれだけの方が
実際に実現できているのでしょうか?

自宅で寝たきりであったり、
老人ホームからいつ連絡が
くるかわからな状況では、

私自身は、何をやっていても
頭の片隅にはその事を考えてしまい、
うまく楽しめませんでした。


大切なのは
今生きている自分であり、
故人を大切に思うがあまり、
自分自身を傷つけてしまったら
元も子もありません。


このブログも
そういった悩んでいる人へ向けて、
少しでも気持ちが軽くなるように

との想いで記事を書いています。

微力ながら続けて参りますので、
お時間がある時にでも
読んでいただいて

少しでもあなたの
気晴らしになれば
幸いです。


今回は以上です
ではまた

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