45ページ目 家計簿の「遺品」としての価値

小学生時代の
「うーろく少年(私の事)」は、
とってもワガママな子でした。

近所の友達が両親に買ってもらった
新しいおもちゃを毎回のように、
「買って!買って!」と
しつこくねだってみたり、
(そのくせ、買ってもらうと
 すぐに飽きてしまう(笑))

おでかけや家族の外食も、
いろんなところへ
行ってみたいという気持ちで
あの手この手を使って、
両親にせがんでいました。

中学に行ってもその性格は変わらず、
皆が学習塾に行きだすと決まって、
「自分も行きたい!
 行けば絶対成績があがるから!」
などと大騒ぎするのですが、
努力が大の苦手だった私は、
(今も苦手ですが・・・)
塾に行くだけで
成績が上がるわけでもなく、

親からしたら、
本当に困った手のかかる子」
だったと思います。
(今、自分が親になってみると
 それを痛感します。)

それでも私の母は、
文句の一つも言わずに
ダメな私を大切に
育ててくれました。

冒頭でなぜこんな事を
書いているかと言いますと、
子供は大抵、
親がどれだけの収入を得て、
それを配分して生活に

企てているかって
わかりませんよね?

100歩譲っても、
仮に収入や生活に使っている金額を
聞かされて育っても、
子供が理解できるはずもありませんし、
赤字黒字の判断だって
もちろん出来るはずないと思います。

親の心子知らずといわれる由縁は、
この部分が大きいのでは
ないかなと思います。

わが子に愛情を沢山かけて
育てていても子供は
お金のことなど
ほとんどわかっていないのです。

ただ逆に、親の懐を気にしながら
遠慮をする子供が良いとも
一概には言えない感じもします。
(どうせうちは貧乏だから・・・
 と卑屈になるとか)

そんなこんなでほとんどの子供は、
親の苦労を知らずに育ちます。

可愛い息子・娘に
○○を買ってほしいと言われて
パートの時間を増やしたり、
○○高校、○○大学に行きたい
と言い出したら、
そのお金を工面するために
必死になって考えます。

時には、生活を維持するために
借金をしたり、
見えない所で節約をして、
自分の事など後回しにしてしまう
親も多いかと思います。

そうしてあくせくしているうちに、
義務教育が終わり、高等学校、
大学などをへて
子供たちは社会に出てきます。

社会でいっちょ前に仕事をして
お金を稼いで行くというのは、
想像以上に厳しく、大変なものです。
みな、自分の事で精一杯で、
周りの事など気にしていられません。
貯金をしたり、ローンを組んだり、
子育てしたり・・・

そうです。
自分が親にかけた苦労などすっかり忘れ、
振り返る時間や余裕など
あまりないのです。
(一年に一度の母の日・父の日に
 思い出したりして)

私がまさにそうでした。
毎日仕事でぐったりして、
働いても働いても
大して上がらない給料で
なんとか人生を謳歌しようと必死に
もがいていました。

そんななか母が、あっという間に急死。
私が立派になる姿を見届けずに・・・。
(今も立派かどうかは
 怪しいもんですが・・・)

ここまで読んでいただいた方には、
お気づきかもしれませんが、
遺品整理をしていた時に出て来たのが
その生活を記録した
「母がつけていた家計簿」でした。

ボロボロで沢山書き込みや
給料明細、公共料金の
張り紙がしてあり、
パンパンに膨れ上がっていました。

中をあけると、
・自分が大学進学の時にかかった費用
・塾のお金の工面するために
 仕事の時間を増やしてた。
・赤字の月も多く、
 貸付を受けていた時期もあった。
・生活が苦しく、自分(母)が
 自由に使えるお金なんて
 ほとんどなかった事。

なんかが、詳細に記されていました。
母は普段、お金の話など
全くしない人でした。

僕ら子供が寝静まった後に、
必死にお金の計算をしていたようです。
(私は母が家計簿を
 つけていることすら
 知りませんでした。)

そうやって、
母の家計簿を今パラパラと
めくり、昔を振り返り
当時の事を想像したりしていると、
これは人生の「自分史」
と言えるのではないかと
感じるようになってきました。

日記は本人からの目線が中心で
その時の想いを記録しますが、
家計簿では、家族全体が具体的に
どうやって暮らしてきたかが
書かれていて、
当時何が起来ていたのかが
刻銘に思い出されます。

そして、
もう母とは会話は出来ないけれど、
読み返す事で当時の苦労などを
一緒に語りあっている
気持ちにもなれます。

私にとっては、遺品の中でも
一番大切なのが
この「母の付けた家計簿」です。

この記事を読んでくださっている
あなたもまだ家計簿をつけようか
迷っているようでしたら
是非おすすめしたいと思います。

家計管理ができて、
お金の収支が
把握できるようになるだけでなく、
遺族にとっても「貴重な遺品」
となると思うと、
つけてみようかなという気持ちが
起きてきませんか?

家計簿を通して、お金を管理し、
家計簿を通して、人生を記録し、
家計簿を通して、

その人生の縮図を後世に遺す。

そんな人生の軌跡を残せたらと思い、
私のちっぽけで平凡な日常も
今日もせっせと家計簿に記しています。

この記事を最後まで
読んでいただいて
ありがとうございます。

ご意見やご感想がありましたら、
コメント欄に書いていただけると
嬉しいです。

今回は以上です。
ではまた



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