55ページ目 「悲しみから立ち直るまで」(相続)

あなたは、身の回りに起きた
強い悲しみや喪失感から立ち直る
までの時間は早い方ですか?

それとも、その悲しい感情を
引きずってしまい、
普段の日常に戻るまでに
時間がかかる方ですか?

身近な人の死であったり、
大切な人との別れなど
人生には、予期せぬタイミングで
起きる事があります。

失われた人や時間は取り戻せないと、
頭ではわかっていながらも、
悔やんでも悔やみきれない気持ちで、
落ち込む時ってありますよね?

テレビでは連日、
各地で起きた悲惨な殺人事件や、
海外で起きる災害やテロで、
沢山の方が亡くなった事などの
報道を日々、映像として
見ているわけですが、

その遠い人の悲しい死に対しては、
同じ人間同士なのに
毎日、深く悲しんで
立ち直れないほどの人は
少ないですよね?

それよりも、自分に深く関わりが
ある大切な人に対して心が動く

のではないでしょうか?

今回のテーマは、
身近な人の死後、時間が経つと
ともに気持ちの整理が出来て
きた流れ

「自分が付けていた日記」を
参考にしながら振り返り、
気持ちの安定を取り戻すまでを
書いてみたい思います。

今、身近で深い悲しみがあった方や、
元々気持ちが強い方ではなくて、
いつまでも落ち込んでしまいそうだ
という方に参考になればと
思っています。

まずはじめに
私は、社会人一年目から
(ある事がきっかけで書くように
 なりました。その事は、また
 別の記事で書く予定です。)
毎日 日記をつけていまして、
もう19年になります。

家には、もう多分読み返さないだろう
日記の山が積み重なっています。
(今回は急遽、その中から当時の
日記を出してきました!)

そして、母や叔父、祖母が亡くなった
時も休まずに日記は続けていました。

本当に亡くなった直後は、(特に母の)
日記なんて書いている場合ではないと
思ったのですが、その反面
当時の気持ちを書き残して
おきたい
との思いもあり、
酷い時は、一日数行の短い日記の
日もありましたが、続けました。
(起きた出来事などは
1ページ目に書かれています。)

まず、母の亡くなった日の当日
「大急ぎで帰るが、
結局間に合わなかった。
沢山泣いてしまった。」

とだけありました。

突然の事で、頭がパニックに
なっていて、
文字もなぐり書きのようで
自分にしか読めないほどの
きたない文字で
想いのままに書いたようです。
この時が悲しみのピークだった
かもしれません。

そして、通夜、告別式を終えると、

「ホッとできた。
かあさん見ていますか?(天国で)
あなたにはこんなに沢山の仲間が
いました。大丈夫、
ゆっくり休んでそっちで待ってて」

と記されていて、
死を受け入れ、気持ちの整理が
少しずつされています。
私自身が、喪主だった事もあり、
いろいろな決め事や段取り、
お金の事などを考えている間に、
冷静になってきたようです。

この時期は、私よりも
兄弟や親戚・友人の方が、
強い悲しみを感じていて、
斎場で涙を流しながら母の事を
話してくれる方のお話しを聞くのが
とても辛かった事をよく覚えています。
(よくもらい泣きしてました。)

そして49日法要では、
日記の内容も、感情的な事だけで
なく、起きた事を具体的に書ける
ように戻っていました。
お坊さんの事や、当日
来て下さった方と話をした内容など
しっかりと書かれていて、
ネガティブな内容ではありませんでした。

その後は、手続きやら相続やらの
記録を中心に、バタバタと忙しくなる
のですが、その「忙しさ」が
逆に私を前向きにさせたのかは
わかりませんが、
くよくよとした内容の日記は
ほとんどありませんでした。

それどころか、
不本意にも早すぎる死を迎えた母
の代わりに、しっかりと
地に足を付けて生き、
恥ずかしくないように
笑われないように
ならなければという思いで
日々を過ごしてきたような
気がします。

亡くなってから最初の母の
誕生日の日を迎えると、
(4か月後)
「生きていたら、今日も
働いていたんだろうな母さん。
そちらではゆっくりしてますか?
僕たちはなんとか頑張っています。
楽しい事も悲しい事も沢山
ありました。
これからは、
力強く生きるだけです。」

と書かれていて、
とても前向きになっています。

そこから、一周忌までは、
すこしずつ平穏な日常を
取り戻し、
趣味や旅行、友人との食事など
を楽しんだりする時間も
作ることができています。

そうやって今日まで
やってこれていますし、
このように記事も
書く事が出来るほどに
なっています。

大きな出来事で立ち直れなく
なりそうになっていても、
そのつらい気持ちは、
必ず時間が癒してくれますので
心配しなくても大丈夫です。

受け入れるには、少し
時間がかかりますが、
明けない夜はないと信じて、
日々を過ごされるとよいのかな
と私は考えています。

ただ、自分の中に湧き上がる感情に
嘘をつかず、ありのままでいる事も
また大切だと思います。

昔の記憶を思い出して、
急に悲しくなる時が
あるかもしれませんが、
それは、自然な事であり、
早く元気にならなければ
いけないなんて事は
ありません。

それぞれのペースで
現実を受け止めて
いけるといいですよね!

今回は以上です
ではまた

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