29ページ目 成年後見人を実例からザックリと理解する

相続手続きの話で
必ずと言っていいほど出てくる
成年後見人(せいねんこうけんにん)

成年後見人は
人生で全く関わらない方もいますが、
今後、そのしくみなどの知識を
付けておく事で
あなたやあなたの周囲の方が
困った時に効果を発揮します。

このブログでは、その専門的な知識や
効力については専門の書籍やブログに
お任せするとして

その内容をザックリと理解して
必要な時が来た時に
頭の片隅に少しでも
記憶が残るような事を
イメージしています。

なので 
あまり難しい言葉は使いませんし
(元々使えない事もありますが・・・)
ゆったりとリラックスした気持ちで
読んでいただけると嬉しいです。

まず 成年後見人とは、
簡単に 一言で言いますと、
「自分で自分の事が
 出来なくなってしまった
 方へのお助けマン」

の事です。

独りでお金の管理が
出来なくなってしまったり
身の回りのさまざまな事が
出来なくなってしまった場合に
「その人に変わって代行する人」
の事です。

通常であれば、
銀行では自分の預金は
自分でしか引き出せませんし
(当たり前ですよね)
市役所の手続きや、
書類の取得であっても
本人と印鑑が必要な場合が
ほとんどです。

このように 日常生活で
不便が生じてきた時に
この「成年後見人」制度が
登場するわけです。
その人(成年後見人)が
自分に変わってさまざまな手続きを
行ってくれるのです。

ここからは、私の実例を
書いて行きます。
(私が説明できるのは、
 必要性と導入までです)

私の祖母
(愛称はキヨピと言います)は
認知症でした。

私の母と叔父が立て続けに亡くなり、
(キヨピから見たら子供二人)
自分よりも子供に先立たれた
ショックの影響か、
少しずつその症状(認知症)が
進行して来まして
(それ以外の身体は
 すこぶる健康でした!)

ついに介護認定
(介護保険を利用するために
 お医者様にその状態を確認してもらい
 申請しその後に認定がなされます。)
を取る事になりました。

それと当時に、
キヨピに関わる諸手続きも
私が全て担当していたわけですが、
市役所や銀行に手続きの際に
毎回本人を連れまわすのも
限界を感じていました。

そして決め手となったのは
「証券口座」が全く
動かせなくなった事です

キヨピに対してすでに
相続をした財産の中に
(叔父→キヨピに相続したもの)
投資財産
(株式や債券などと言われる
いわゆる資産運用していたもの)
があり、売買が一切できなく
なってしまいました。

証券会社によって
若干制度は異なるかも
しれませんが、
基本的には、本人の判断で
売買する必要があり
例え、身元引受人で事実上財産を
管理している人であっても
(血縁関係があるなし関係なく)
一切引き出しも
出来なくなってしまうのです。

当時2008年は
サブプライムローンによる
経済危機(リーマンショック)で
どんどんと株価が下がる時期でした。

株などにも無頓着な私でしたが、
叔父の証券口座の資産を
相続することは事前に想定
していたので 少しずつ勉強を
していたところでした。

ただ、売買もできないとなると
どんどんと価値が下がってく
資産残高を指をくわえてみている
事しかできませんでした。

その時、証券担当から提案されたのが、
「成年後見人」制度でした。

その申請には、
医師の診断が必要と言う事で、
お医者様に老人ホームへ
お越しいただき
診断してもらいました。

キヨピは 計算や昔の事柄には
とても軽快に答えることができる反面、
近年のことや日付のことなどは、
まるで答えることが出来ませんでした。
その旨を記録した成年後見人の手続きの
診断書を書いてもらいました。

その診断書を持って、
家庭裁判所に行ってみました。

そうしたら意外な事に
診断書の内容では
成年後見人になるのは難しい
との回答でした。
(認知症の程度にも個人差があり、
一律で分けられないが、今の診断書だと
ムリだという事でした。)

実は、成年後見人の下に
保佐人と補助人と言われる
やれることが
成年後見人より制限されている
権限をもつ役割もあるのですが、

それでは、証券口座の売買は
出来ないという事で
申請はあきらめる事になりました。

裁判所の方によると、
もっと詳しい診断書を
精神科の専門医からもらってきて
再申請すればいけるかも
しれないと提案されたのですが、

・費用が高額になりそうな事
(10万円程度かかる事もある
 と聞きました)
・その診断書でも確実に受理されるかは
 わからない

この二点により、今回は断念を
しました。

結局 証券口座の方は
どういった手段を取ったかと
言いますと、
一年に一度の面談をする事で
キヨピ→私に
一切の売買する権利を
委任するという契約書を書く事で
どうにか口座を動かす事が
出来ました。
(ただ、認知症が進みすぎて、
 全くわからない状態では
 この方法も難しいと思われます)

私の場合は結果 
受理する事が出来ませんでしたが、

必要性と申請する流れは
ザックリと理解できましたでしょうか?

本人の判断能力が
年齢とともに低下してくることは
仕方のない事です。

しかしながらそれでも
本人の判断が必要な手続きが
なくなるわけではありません。

誰かがやるにも
権利が必要になってきます。

つまりは、判断能力が
低下する前に財産を整理しておく
必要があると同時に、
成年後見人の制度を
理解しておくことで、
手続きやお金の流れも円滑に
行う事が出来ます。

ただし、成年後見人制度は
この強い効力故に、
身内の方の理解などもしっかりと
得ておく必要もあると思います。

良かれと思って申請して
手続きを代理で行っても
それを良しと思わない人も
いるかもしれないからです。

今後 超高齢化社会がさらに進めば
この制度ももっと一般的に
多くの方利用する事になる
かもしれません。

この記事をきっかけに
相続手続きや認知症について
事前に予備知識を付けて
備えたいなど思っていた
だけたら嬉しいなと
思っています。

また 誰にでも起こりうる
人生の最後に
「争族」など悲しい事に
ならなくて済むような
アイデアや解決策を
ここで提供できたらと
考えています

この記事の感想や
あなたが実際に直面した事など
何でも良いのでコメント欄に
感想を残してくれると嬉しいです。

今回は以上で
ではまた

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